今ある基盤や体制を築けたのも、すべては仲間である社員がいたから。会社の一番の資産は“人”だと考えるからこそ、一人ひとりと常に近い距離にいることで、本音で会話をできるような関係を築くことを大切にしています。6ヶ所ある事業所すべてに毎月足を運び、社員全員と話す機会を設けているのもそれが理由です。普段の様子を把握するのはもちろん、いつもより元気がない、悩みを抱えていそうといった状況を察し、必ず私の方から声をかけるようにしています。自分が若い頃に同じようにしてもらったことが嬉しくて始めたことでしたが、結果的に、現場が抱えている悩みが見えてきたり、社員の方から「相談がある」と声をかけてもらえるようになりました。役員や一部のベテランとだけではなく、新人とも同じ目線で話をするスタンスは、今後も大切にしていきたいです。
社員が日頃から意見を言いやすい環境は、世の中から求められる新たな事業やサービスを創出するうえでとても重要です。同じく組織づくりにおいても、当社では社員の声を取り入れることを重視しています。例えば、就業規則については毎年改善点や要望を社員から集め、みんなで会議を開き、見直しを行なっています。実際に現場の声がきっかけで体制の整備を進め、以前は105日だった年間休日を、2022年から110日へと増やすことができました。現在は120日を目指し、更なる体制強化をしています。また、2022年4~9月には社員主導で本社の移転プロジェクトを実施。エントランスや会議室、休憩スペースをはじめ、様々な意見を取り入れながら社員が働きやすいオフィスを形にしました。
私が常々感じているのは、意見の優劣に「ベテランだから」「新人だから」なんて壁はないということ。時にはトレンドに詳しい若手のほうが、時代を捉えた視点で新たな風をもたらせることもあるでしょう。今後も社員の声に耳を傾け、時代と共に変わり続けることで、100周年、200周年と続く企業を目指してまいります。